暮らす・働く 学ぶ・知る

練馬・関町で年末恒例「関のボロ市」 本立寺周辺練り歩く「万灯行列」も

万灯行列の様子(2012年)

万灯行列の様子(2012年)

  • 0

  •  

 西武新宿線・武蔵関駅北口近くの本立寺(ほんりゅうじ)周辺(練馬区関町北4)で12月9日・10日、年末恒例の「関のボロ市」が始まった。

[広告]

 同市は毎年12月9日のお会式(えしき)に併せて開かれるもので、江戸時代中期から約270年続く歴史ある市(1989年度、練馬区無形民俗文化財に登録)。例年多くの人出と約280の露店でにぎわう。

 江戸時代から戦前までは衣類や鎌、くわなどの農機具、ざるやおけなどの生活用品のほか、正月用品などを売り買いする場で、近隣の農家が押し寄せ1年分の生活必需品を買い求めていたという。明治時代には相撲の興行が行われたり、昭和に入るとサーカス小屋や芝居小屋、オートバイの曲芸なども披露したりするなど娯楽性に富んだ市に変化していった。

 お会式とは日蓮(にちれん)聖人の命日である10月13日を中心に行われる法要のこと。日蓮宗の寺院である同寺では毎年12月9日に行い、同日と翌日に門前で同市を開いている。

 9日の夜には日蓮宗の檀徒(だんと)や一般参加者などが同寺周辺を練り歩く「万灯(まんどう)行列」も行われる。長い傘に花飾りをつけて電飾を施した花万灯と纏(まとい)を中心に、鐘や太鼓を持った法被姿の人々がにぎやかに街を練り歩く。19時から同駅南口周辺を出発して同寺までの約1キロを約2時間練り歩く。

 開催時間は10時~20時(10日は21時ごろまで)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース