練馬区立石神井公園ふるさと文化館(練馬区石神井町5、TEL 03-3996-4060)で6月13日、写真展「ホタル-生命の輝き-」が始まった。
ゲンジボタルの生態を約30枚の写真パネルで紹介する同展。展示写真はホタルの飼育と観察を長年続けている区内在住のホタル研究家・名児耶德秀(なごやとくひで)さんが提供した。
ホタルは水中や地中で1年弱を過ごした後、成虫としてわずか10日~2週間しか生きられず、その間に交尾、産卵と子孫を残す。オスとメスの出会いのために放つ光は「そのはかなさが魅力」と愛好家も多い。
かつて練馬にもホタルが飛び交う豊かな自然があり、その名残として同館近くの石神井川に「蛍橋」という名の橋がある。昭和20年後半ごろまでは、夏が訪れると石神井公園三宝寺池にも多くのホタルが不思議な光を放ちながら飛んでいたという。
「この写真展を通じて、ホタルのはかなくも美しい生命の輝きから何かを感じ取っていただければ」と同館の渡辺館長。
同館でもゲンジボタルを飼育しており、今月15日・16日には、ホタルを実際に鑑賞できる「ホタルの夕べ」を開く。「昨年は生育も良くホタルの光を楽しむことができたが、今年は寒さからか生育が悪く、成虫も少なめ」(同館広報)という。鑑賞会は19時30分~21時。「同館は18時でいったん閉館となるので、19時30分以降にお越しください」と呼び掛ける。
開館時間は9時~18時。月曜休館(祝日の場合は、翌日休館)。観覧無料。展示は7月31日まで。