練馬区役所で現在、同区内の盆栽愛好家が育てたサツキの盆栽が展示されている。
練馬ダイコンやキャベツなどの生産で知られる練馬では、「練馬模様木(もようぎ)」と呼ばれるサツキ盆栽の生産地としても知られる。
針金などを使って枝を曲げ、独自の風合いを醸し出す「練馬模様木」は、その立ち姿からサツキファンの間で人気が高く、かつて一世風靡(ふうび)したブームのけん引役を担ったという。
サツキ盆栽生産者の加藤清太郎さんは「普段サツキ盆栽を見る機会の少ない方にも、区役所を訪れて見ていただけることはうれしい」と話す。
「今回出展する『日光』は、約40年かけて育てたもので、名前は子どもの名前を考えてつけるのと同じように、苗木のうちに考えた」と目を細める。
会場では期間中、赤・白・ピンクと色とりどりの花で彩らた36鉢のサツキ盆栽を展示する。
展示は8時45分~17時。5月27日まで。