練馬区教育委員会が2月、「五十嵐家文書(もんじょ)」「千川堤植櫻楓碑(づつみしょくおうふうひ)」を区の登録文化財に認定した。
区では、貴重な文化遺産を守り後世に引き継いでいくため、1986(昭和61)年3月に「練馬区文化財保護条例」を制定し文化財の指定・登録を行っている。登録文化財の中で特に価値が高いものが、指定文化財として指定される。練馬区の登録文化財は211件、うち指定文化財は46件となった。
五十嵐家文書は、土支田地域の五十嵐家に伝わる文書類。1874(明治7)年から1964年(昭和39年)まで119点の資料が現存し、大山・木曽御嶽・高尾山・成田の代参講(だいさんこう)、豊渓小学校、大泉学園都市分譲、東京市民農園など地域に関する資料が残っている。
千川堤植櫻楓碑は、1915(大正4)年に行われた大正天皇即位の大礼を奉祝して、千川上水堤に桜と楓を植樹した事績を記した碑。植樹後、千川上水堤は「新小金井の桜」と称される桜の名所となった。元は江古田駅南口交差点付近の千川上水沿いにあったが、第二次世界大戦後に浅間神社境内に移設した。
石神井公園ふるさと文化館(石神井町5)では3月16日~5月23日、「五十嵐家文書」の一部を特別展示する。