練馬区が現在、区民や事業者と協働で熱中症予防として高齢者や子どもなどを対象に注意喚起を呼び掛けている。
7月から8月にかけて猛暑日が続き、7月23日には、練馬区でも最高気温39.6度を記録した。東京都監察医務院によると23区で4月1日~8月2日の期間、熱中症による死者は100人(うち練馬区は4人)。うち約半数は、エアコンが設置されている室内でエアコンを使わないで亡くなっているという。
区では熱中症を防ぐため地域での声掛けや見守りが最も重要と考え、区民・事業者の協力を得て、戸別訪問などにより直接注意を呼び掛けている。これまで、熱中症のリスクが高い高齢者、障がい者、乳幼児などがいる世帯、延べ8万6000人に注意喚起を行った。
今後も暑い日が続くことが予想されるとして、区担当者は「過去に熱中症で亡くなられた方のほとんどが高齢者。今後も地域の協力を得て、高齢者世帯への声掛けと見守りに取り組んでいく。若い世代にはSNSによる周知を活用するなど、さまざまな方法で熱中症予防を呼び掛けたい」と話す。