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練馬アニ協、アニメ産業分野でカナダ・ケベックと協定-共同制作目指す

調印式の様子、カナダ・ケベック州で

調印式の様子、カナダ・ケベック州で

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 練馬区内のアニメ関連事業者で組織する「練馬アニメーション協議会」は、10月26日に「カナダ・ケベック映画テレビ協議会」(モントリオール市)と「協力覚書(おぼえがき)」を締結し、調印式を行ったと発表した。

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 この覚書は、両者間でアニメ産業の交流を図りそれぞれの専門知識を補完し合いながら協業していくことに合意するもので、「それぞれの会員企業の要望に基づき連絡を取り合い、便宜を図ること」などの5項目が決められた。

 「練馬アニメーション協議会」と「ケベック映画テレビ協議会」は、昨年6月に開催されたアヌシー国際アニメ見本市で初めて交流。今年3月、ケベック映画テレビ協議会が練馬区を訪問し協議を重ねていた。その後、同区とケベック州政府も両者の交流や協議を支援し、今年のアヌシー国際アニメ見本市で基本的な協議が整い、今回の締結および調印に至った。

 今後は企業間の協力関係を発展させ、共同制作や制作の受発注の実現を目指すとし、同区も「ケベック州で主流の3Dアニメーションやスマートフォンをはじめとする新しい分野での連携など、新たな国際ビジネスの展開に向けて、具体的な交渉が進むことを期待している」としている。

 石黒竜代表は、「ケベックのアニメ企業との共同制作を実現するため、ケベック映画テレビ協議会との協議を精力的に行い、個別商談にも力を入れていきたい」と強い意気込みを語った。

 練馬アニメーション協議会は2004年7月、同区内のアニメ事業者約50社が集まり発足。アヌシー国際アニメ見本市や東京国際アニメフェアへ出展するなど積極的な活動を展開。練馬アニメカーニバルやアニメプロジェクトin大泉などのイベントでも大きな役割を果たしている。

 ケベック映画テレビ協議会は、映画やTV制作などの世界的な拠点としての認知度を高めるため、海外とのビジネス展開など、国際的な事業を支援している団体。加盟企業約250社のうち、アニメ関連会社は30社以上。会長はアラン・グールさん。

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