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練馬のイクメン「ねりパパ」、よみうり子育て応援団大賞受賞-お披露目会も

練馬区役所の受賞報告会で記念撮影

練馬区役所の受賞報告会で記念撮影

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 よみうり子育て応援団大賞で奨励賞を受賞した現役パパたちによる育児支援団体「練馬イクメンパパプロジェクト」(通称=ねりパパ)は11月10日、石神井児童館(練馬区石神井町7)で表彰状のお披露目会を、同16日には練馬区役所で受賞報告会をそれぞれ行った。

石神井児童館で賞状お披露目

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 子育て支援団体で優れた活動をしている団体・グループを顕彰しサポートする同大賞、今回は全国から191団体の応募があった。ねりパパの活動は「父親自身がはじめたもので、楽しみながら活動を行っている様子は、子育てする父親のモデルとなる」と高く評価され、奨励賞を受賞。受け取った賞状は早速、ねりパパの活動拠点である児童館でお披露目された。代表の森健也さんは同3日に行われた授賞式でも普段通りのエプロン姿で参加し、「練馬を日本一の子育て地域にします!」と宣言したと振り返る。

 区役所へは、同団体メンバー5人とイクメンヒーロー「ネリマックス」が参加。受賞報告のほか、父親の育児や地域参画についての提案書を提出し、「行政とより連携することで、父親の育児参加に対する理解を深めていきたい」(森さん)と説明した。

 提案を受けて、同区健康福祉事業本部福祉部長の中田圭太郎さんは、「普段仕事もしながら、現役のパパという立場の男性が地域に目を向けることは大変希少なこと。ねりパパの活動については関心を持ってみており、われわれもどうやって取り組んでいけるか考えたい」とし、同区教育委員会事務局こども家庭部長の郡榮作さんは「やり方や進め方を協議しつつ進めていきたい。皆さん大変な中で活動されていると思う。細くても長く、ずっと活動を続けてほしい」と話した。

 「いろいろ課題がありますが、細く長く、この活動を次世代につなげていきたい」と森さん。最後は、ねりパパオリジナルソング「パパの歌」を披露し、締めくくった。

 2010年5月に立ち上げられた同プロジェクト。代表の森さんは同区に移り住んだ際、パパ同士がつながり助け合うサークルがなかったことから有志数名と立ち上げた。スローガンは3つの「イクジ」で、「育児」「育自」「育地」。パパが子育てに参加することを通じて自らも成長し、地域が活性化されることを目指している。

 現在のメンバーは40人。メンバー同士「敬語は使わない」がルールで、互いを「あっくん」「バロム」「鼻毛」などのニックネームで呼び合う。メンバーの得意分野を生かすことで絵本の読み聞かせのほか、バルーンアート、英会話、オリジナルヒーロー「ネリマックス」など活動内容も広がりを見せている。

 活動は週末に児童館などの9施設で定期的に行うほか、同区の依頼で「イクメン講座」も開いている。スケジュールはホームページで確認できる。

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