練馬区立南田中小学校を5月22日、フィリピンでシューズバンクプロジェクトに協力しているイムス・インディペンデンシアロータリークラブ(カビデ州)の会員とその家族28人が訪れ、児童と交流を図った。
同校では、自分たちが履く機会がなくなった靴を回収し、同国の子どもたちに送って活用してもらう同プロジェクトに取り組んでいる。今年は、現在の5年生児童が2月にプロジェクトに取り組み、437足の靴を集め送った。今回は、近隣の南が丘中学校の生徒や教職員にも協力を依頼し、代表の児童が直接中学校の正門に立って回収を呼び掛けた。同プロジェクトは中学校のホームページでも紹介され、地域の住民からも多くの靴が届けられた。
同クラブ会長のロッド・スティーブン・ヴァスケスさんは「皆さんの活動で、多くのフィリピンの子どもたちが笑顔で学校に行くことができる。これからも世界に目を向け、日本とフィリピンの友好の懸け橋になってほしい」とあいさつ。この後、同国からの一行は各学級の授業や6年の外国語活動の授業を参観し、児童と給食を共にした。
同プロジェクトに取り組んだ5年生の児童は「一番大変だったのは、中学校の前で大きな声を出して靴を集めたこと。フィリピンの子どもの笑顔をもっと増やしたくて頑張った。自分だけでなく人のことを考えるようになった」と笑顔で話した。
フィリピンの子どもたちへ靴を届ける様子は同クラブの協力でビデオ撮影され、同校児童に伝えられる。靴を受け取った子どもたちが喜んでくれていることを知り、児童自らが世界の子どもたちのためにできることを考える機会となっている。