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練馬・南田中の畑で「練馬大根」引っこ抜き大会 30本抜き2度の総合優勝

協力して練馬大根を引き抜く親子

協力して練馬大根を引き抜く親子

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 練馬区南田中1丁目の畑で12月6日、「練馬大根引っこ抜き競技大会」が行われ区内外から約500人が参加した。

「抜いては走る」選手権の部は、まるでスポーツ

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 9回目となる同イベント。知名度の高い「練馬大根」を引き抜くという農業体験を通じて、農業への関心を高めることと、ほとんど生産されなくなった練馬大根を復活させることを目的に開いている。会場は榎本多良(かずよし)さんの農園で、園主の榎本さんが3カ月間育てた約4800本の練馬大根が用意された。

 競技は、制限時間内に引き抜く本数を競う「選手権の部」(男性の部・女性の部)と、時間内に抜いた大根(上限10本)の中で最も長い大根の長さを競う「グループ参加の部」の2部門で行われた。

 選手権の部総合優勝は、30本を抜いた区内在住の萱島(かやしま)正好さん。第1回から参加する萱島さんは第7回大会に続き2度目の優勝(萱嶋さんは男性の部も優勝)。2度の総合優勝者は初。「前回は予選敗退となったが、今年の畑は感じがとても抜きやすかった。来年、確実に連覇したい」と意気込みを見せた。

 グループ参加の部では、中村いつかさん親子5人のグループが101センチの練馬大根を引き抜いて優勝した。中村さんグループは最も長い大根としても表彰された。

 女性の部優勝は区内在住の玉利奈津樹さん。農業高校出身の玉利さんは農業とは関係のない生活科学科だが、初出場で初優勝。練馬大根は「重かった」と言い、「田舎のお母さんにこの喜びを伝えたい」と笑顔で話した。

 「最も重い大根賞」を受賞したのは、3.8キロの大根を引き抜いた大竹ありささん。「抜きづらいし、見えている部分ですでに太かった。パスしようと思ったが、記録係の人からぜひ抜いてほしいと言われ、抱えるように上に持ち上げたらうまく抜けた」と振り返る。「パスしなくて良かった。ラッキーだった。来年はもっと多く本数を抜きたい」とも。そのほか、面白い形をした大根、園主お気に入りの大根も表彰された。

 この日収穫した練馬大根は参加者に配られたほか、区立小中学校の給食メニューとして子どもたちに提供される。

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