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大泉のもんじゃ焼き店が創業50周年-2代目・店長のギャグは無料

加藤幸八さん(右)と輝幸さん(左) 

加藤幸八さん(右)と輝幸さん(左) 

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 大泉学園駅南口近くもんじゃ焼き・お好み焼き店「わらべ」(練馬区東大泉6、TEL 03-3923-5703)が4月24日、前身の精肉店から数えて創業50周年を迎えた。もんじゃ焼き・お好み焼き店としては17周年。

もんじゃ焼き・お好み焼き「わらべ」の店内。壁には著名人の色紙も

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 店舗面積は約18坪。席数は、テーブル12席、座敷20席。親子で経営する同店、長男の輝幸さんのギャグが飛び交う店内は連日にぎわい、地元客を中心に多くの人に親しまれている。著名人が訪れ、テレビ取材や映画のロケで使われることも。

 同店の前身は精肉店。店主の加藤幸八さんは18歳のときに仕事で体調を壊し、しばらく休みを取って遊んでいたところ、知人に「遊んでいるなら手伝って」と誘われ精肉店に勤め始めた。「意外と楽しくて自分でもやってみたくなった」と、5年間修業した後に独立し現住所に精肉店を開いた。

 精肉店を開いた後、近所にスーパーやいろいろな店が開き始め「負けじと支店を出して拡大、さらに傘・げたの専門店も経営した」と幸八さん。「精肉店の方は、小売りのほかに学校に卸もしていたので午前2時、3時くらいまで働いた。その後、傘の修理作業をしたりと必死だったな」と、笑いながら振り返る。

 「33年間働き、妻が亡くなったことをきっかけに一人でできる仕事を始めようと考えたのがもんじゃ焼き・お好み焼き店だった」と話す。木造の精肉店を取り壊し、ビルを建て、店を開いたところ、思った以上に面積が広く、スタッフを雇い、輝幸さんが会社勤めをしながら週末だけ手伝いをしていたが、「とても大変なので、会社を辞め一緒にやることになった」という。

 現在では、輝幸さんが店長として店を切り盛りするほか、地元店主の集まり「大泉宝店を目指す会」の会長を務め、「練馬ジャズ祭」の実行委員になるなど、地元活性化のための活動にも精力的に取り組む。

 同店のコンセプトは「ファミリーもんじゃリゾート」と輝幸さん。「地元の人もそうじゃない人も、いつ来ても変わらずいつでも帰ってこられる店、大泉のふるさとのような存在になりたい」と話す。「初めて大泉を訪れた人に地元を好きになってもらえるよう、観光案内所的な役割にもなりたい」とも。

 メニューは、ミックスそばもんじゃ(840円)、みそブタチーズねぎもんじゃ(945円)、ミックスお好み焼き(840円)などのほか、精肉店の経験からジンギスカン(924円)、馬刺し(1,050円)、和牛サーロインステーキ(3,765円)などの肉系メニューも充実している。輝幸さんのギャグは「無料」。

 営業時間は17時~23時(土曜・日曜は12時30分~)。月曜・第1火曜定休。

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