江古田駅近くにある「ワンズスタジオ」(練馬区旭丘1、TEL 050-3379-2826)で4月30日~5月3日、朗読劇「騙り語り~カタリガタリ~」が行われる。
同舞台は今年で13回目(うち4回は「語りの楽しみ」のタイトルで実施)。声優・ナレーターの矢島正明さんが演出・出演する。
矢島さんは、テレビ番組「クイズタイムショック」やテレビCM「リポビタンD」のナレーションなどで知られるほか、「ナポレオン・ソロ」「スタートレック」「逃亡者」などの洋画の登場人物の吹き替え、ラジオパーソナリティーなどでも活躍し、80歳を超える現在も現役として活動している。
もともとは同スタジオをアトリエとし、活動する「劇団一の会」が、懇意に付き合いのあった矢島さんに演出家を依頼。途中回で予定していた役者の出演ができなくなり、矢島さんが「では、私がつなぎで」と出演したことから、演出家兼、出演者になったという。
今回の作品は、「家霊」(岡本かの子)、「ロマネスク」(太宰治)。出演は、矢島さんのほか、同団体主宰の坂口候一さん、熊谷ニーナさん。
坂口さんは1999年に同劇団を旗揚げし同スタジオを設立、舞台を年5~6本行うほか、アニメ銀魂「ハタ皇子」役や機関車トーマス「ビクター」役などの声優としても活躍する。熊谷さんは同劇団の主要メンバーとして活動、舞台だけでなく、声優・ナレーターとしても幅広く活躍する。
「矢島さんの深い読み解きを学び、芝居とはまた違う文学に触れ、文章の美しさ、表現の自由を模索しようやく三人三様のスタイルができた」と熊谷さん。それぞれのスタイルは、矢島さんの声だけの究極の語り「宝声」、坂口さんは「一人芝居騙り」、熊谷さんは間を行く「台詞遊び」と説明する。
「矢島さんの80歳代現役の想像力をかき立てる宝声。語りは少し好みでなくても、少し難しくても、矢島さんの生の語りはきっと心の財産になる。ぜひ矢島さんの声だけの表現の広がりをぜひ体感していただければ」と来場を呼び掛ける。
開演時間は、4月30日・5月1日=14時、18時。同2日=14時、19時(以上、1日2回公演)。同3日=14時のみ。
チケットは、一般=3,000円(前売り=2,800円)、シニア=2,500円、学生=2,000円。