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練馬「朝井閑右衛門展」、間もなく終了 練馬ゆかりの画家紹介

朝井閑右衛門「丘の上」1936年、油彩・カンバス、神奈川県立近代美術館

朝井閑右衛門「丘の上」1936年、油彩・カンバス、神奈川県立近代美術館

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 練馬区立美術館(練馬区貫井 1)で現在、「朝井閑右衛門(かんうえもん)展 空想の饗宴」が開かれている。

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 朝井閑右衛門(1901~1983)は大阪市南区恵美須町(現・浪速区)で生まれる。本名は浅井貫。1926(大正15)年の第13回二科展に初入選した後、光風会を中心に作品を発表。1936(昭和11)年ごろ、板橋区中新井町(現・練馬区豊玉)のアトリエ長屋に住むようになる。文部省美術展覧会には、同アトリエで描いた群像の大作「丘の上」を発表し文部大臣賞を受賞。一躍、画壇の寵児(ちょうじ)となる。

 戦後は、画家・大河内信敬(のぶたか)らと新樹会を結成。電線、バラ、ガラス台鉢、ドン・キホーテ、道化、不動明王など同じモチーフを何度も繰り返し描き、写実と空想の合間に豊かな階調を生み出す独自の絵画世界を築く。

 同展では、初期から晩年まで独自の地歩を築いた朝井の画業を紹介。併せて朝井の没後、遺族に守られ今に残る鎌倉のアトリエを撮影した写真や、そこに集められたお気に入りの品々を展示しながら作品世界の原点を見つめる内容となっている。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。観覧料は、一般=800円、高大学生・65~74歳=600円、中学生以下・75歳以上無料。月曜休館(祝日の場合は翌日)。11月13日まで。

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