練馬区立美術館(練馬区貫井1)の新館長に4月4日、東京芸術大学美術館長・教授の秋元雄史(ゆうじ)さんが就任した。
秋元さんは1955(昭和30)年生まれ。同大学美術学部絵画科卒業後、「ベネッセアートサイト直島」のアートプロジェクトに関わる。これまで、地中美術館(香川県直島町)や金沢21世紀美術館(石川県金沢市)の館長を歴任し、2015年から同大学美術館館長・教授を兼務している。
秋元館長は「練馬区立美術館には長い歴史があり、これまで蓄積してきたものを生かしながら、企画をしていこうと考えている。絵画、彫刻だけでなく、音楽やアニメーションなど、練馬の文化資産にも注目して全国に発信していきたい。小さくてもキラッと光る美術館にしていく」と抱負を話す。
前川燿男(あきお)練馬区長は「これまでシスレー展やあしたのジョー展など魅力ある企画を展開し、好評を得てきた。さらに大きく飛躍できるよう、美術館の規模を大きく拡張する改修を行い、区の文化芸術拠点として整備していきたい」と話し、「秋元さんには美術館のソフト・ハード両面にわたってご意見を頂き、これまでにない斬新な、いわば秋元美術館を創っていただきたい」と期待を寄せる。