練馬区立大泉西中学校で7月20日、現校舎の「お別れセレモニー」が行われる。
1973(昭和48)年4月1日に開校した同校。約45年間にわたり1万682人の生徒が学んできた校舎は今年8月、改築のため解体される。
卒業生や地域の人たちが、最後に一目見ようと来校する中、思い出に残る物を残したいとの声が上がっていた。3年生を中心とした生徒会役員が実施時期や時間の制約がある中、数カ月前からアイデアを出し合い企画を練り上げた。
セレモニーでは、全クラスで校舎への感謝メッセージを作成するほか、ドローンを使った記念撮影、コンクール金賞の常連校として名を連ねる吹奏楽部が生演奏する校歌斉唱を行う。当初は建設中の仮設校舎3階からの写真撮影を計画していたが、セレモニーの趣旨に賛同した仮設校舎の建設会社が当日、ドローンを飛ばして記念写真に協力する。
生徒会長の田中元基(げんき)さん(3年生)は「僕たちはこの校舎で青春を過ごし、たくさんの思い出を作ってきた。今回はその校舎に対する感謝の気持ちを校歌に込めて歌いたい」と意気込む。
撮影した写真は9月以降に使う仮設校舎で展示し、卒業生や地域住民に披露する。新校舎は2020年11月に完成する予定。