練馬区立野町の畑で12月2日、「練馬大根引っこ抜き競技大会」が開かれ542人が参加した。
時間内に抜いた大根の長さを競う「グループ参加の部」と、制限時間内に引き抜く本数を競う「選手権の部」の2部門で行う同大会。
練馬大根は、青首大根と比べて長く中太りの形状で、青首大根と比べて引き抜くのに3~5倍の力が必要という。参加者は、今回の練馬大根を育てた井口良男さんによる練馬大根の抜き方のコツを聞いて競技に取り組んだが、練馬大根を相手に悪戦苦闘、泥だらけになっていた。
「グループ参加の部」では、日當(ひなた)智香さん親子3人のグループが、99センチの練馬大根を引き抜いて優勝した。「選手権の部」では、制限時間内に22本を抜いた千葉拓史さん(43歳、区内在住)が、総合優勝(3年連続)を飾った。千葉さんは「昨年に比べて大根を抜くのが大変だったが、優勝できて良かった。子どもが出場を喜んでくれることが励みになった」と振り返る。
同大会会長の前川燿男練馬区長は「競技大会で収穫した大根は、区内全小中学校の学校給食に活用させていただく。これも生活と農業が融合する都市農業の魅力。来年11月、都市農業の魅力を世界に発信する世界都市農業サミットを開催する。引き続き皆さまと協力し、サミットを成功させたい」と話した。
この日収穫した練馬大根のうち約4300本は同3日・4日、区立小中学校全99校の給食メニューとして提供される。