秋の陽公園(練馬区光が丘2)の水田で5月28日、近隣の区立小学校5校の5年生児童約380人が田植え体験を行った。
都会では珍しくなった田植え作業に親しみ、米の大切さを知ってもらおうと、1988(昭和63)年の開園以来、毎年行っている同体験は今年で32回目。水田の広がる昭和初期の生活風景をコンセプトに「田んぼのある公園」として親しまれている同園。水田は6面あり、総作付け面積は約500平方メートル。
児童はこの日、区職員から田植えのやり法や稲の成長過程について説明を受けた後、水田に入り田植え作業を行った。
一列に並び、1人10株の苗を慣れない手つきで植え付けた児童たちは「初めての経験で楽しかった。また田植え体験をやりたい」「自分が植えたお米からお餅を作って食べるのが楽しみ」と笑顔を見せていた。
水田を管理する東部公園出張所担当者は「最初は素足で泥の中に入ることに戸惑う様子もあったが、次第に慣れ楽しみながら田植えに取り組んでいた。収穫まで一緒に頑張りたい」と話す。
今回植えた苗はもち米品種の「まんげつもち」。順調に育成すると9月下旬から10月ごろに稲刈りの時期を迎える。収穫量は約100キロを予定し、収穫後は各校で餅つきや給食の材料として使うという。