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練馬・ちひろ美術館で企画展「ゴリラが好きだ」-上野動物園とコラボ企画

アンソニー・ブラウン「すきですゴリラ」(あかね書房、1983年)より

アンソニー・ブラウン「すきですゴリラ」(あかね書房、1983年)より

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 ちひろ美術館・東京(練馬区下石神井4、TEL 03-3995-0612)で8月29日、「国際アンデルセン賞受賞画家 アンソニー・ブラウン展─ゴリラが好きだ─」が始まった。

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 ゴリラやチンパンジーをテーマにした絵本を数多く手掛け、2000年に国際アンデルセン賞画家賞を受賞した絵本画家、アンソニー・ブラウンさんの絵本原画108点を展示する同展。日本で翻訳出版された絵本を中心に、12冊の絵本原画を4つのテーマに沿って紹介する。「これだけの規模の展示は日本では初めて。ブラウンのことをよく知ってもらえる機会となるのでは」と同館の原島さん。

 「ブラウンの絵の楽しいところは一見普通だが、よく見ると変」(原島さん)と説明する。「20世紀美術の運動の一つであるシュールレアリスムに共感し、ランプシェードや背景にゴリラのシルエットを描くことで奇妙な世界観を生み出している」という。

 ゴリラが大好きでゴリラを描かせたら並ぶもののないと言われるブラウンさん。同館では、チラシ制作時に「絵本では分からなかったが、原画を見ると毛が一本一本丁寧に描かれていてびっくりした」と振り返る。

 プレス内覧会が開かれた9月3日、ゲストとして参加した上野動物園東園飼育展示係ゴリラ担当の北田祐二さんは「絵本を通じてゴリラに興味を持ってもらえれば」と話す。ブラウンさんが描くゴリラについては、「頭の形状はマウンテンゴリラに似ているが、動物園のゴリラを参考にしているのであればニシローランドゴリラだと思う」と飼育担当ならではのコメントも。

 相互関連イベントとして同館で10月6日、北田祐二さんによるトークイベントを開催。飼育の苦労や動物園でのゴリラの暮らしのほか、2009年に誕生したコモモが群れの中で成長していく様子、父親ハオコの子育てぶりのほか、絶滅の恐れがあるゴリラを守り増やしていく動物園の取り組みについて語る予定。申し込みは9月6日より受け付ける。無料(入館料別)。

 開館時間は10時~17時。入館料は、大人=800円、高校生以下無料。月曜休館。11月11日まで。会期中、上野動物園の入場券の半券(8月29日~11月11日の日付印のあるもの)を提示すると入館料が100円引きとなる。

 上野動物園では10月13日、同館による出張読み聞かせイベントを開催。ゴリラ舎前でゴリラや猿をテーマにした絵本の読み聞かせを行う。無料(入場料別)。時間は11時~、14時30分~。

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