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練馬区立美術館で19~20世紀初頭のファッション版画展-衣装展示も

シャルル・マルタン「モード・エ・マニエール・ドージュルデュイ」より(1913年)
© Nao Kashima(NOEMA Inc.)

シャルル・マルタン「モード・エ・マニエール・ドージュルデュイ」より(1913年) © Nao Kashima(NOEMA Inc.)

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 練馬区立美術館(練馬区貫井1、TEL 03-3577-1821)で7月14日から、ファッションイラストの版画を展示する「鹿島茂コレクション3 モダン・パリの装い-19世紀から20世紀初頭のファッション・プレート」が開催されます。

ルイ=マリー・ランテ「上流階級と中産階級」より(出版年不明)

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 フランス文学者・鹿島茂さんの愛蔵コレクションを連続して紹介する展覧会を開いている同館。1回目は19世紀フランスを代表する挿絵画家J.J.グランヴィル(1803~1847)を取り上げた。第2回は、アールデコ期を中心に活躍したフランス、ナント出身の2人の画家、ジョルジュ・バルビエ(1882~1932)とジャン=エミール・ラブルール(1877~1943)の作品を紹介。

 第3回にあたる同展では、19 世紀から20 世紀初頭のアールデコの時代までに描かれたファッション・プレート(ファッションイラストの版画)を紹介し、それぞれの時代の流行のファッションから華やかな女性の装いを展覧する。モード以外の仕事から、フランス史に名を遺した高貴な身分の女性たちの装いや地方の伝統的衣装、さまざまな階級、職業別の装いなどの風俗描写、文学作品の豊かな世界観を再現したエレガントな挿絵を通して、フランス近代の熟達したイラストレーションの世界を紹介。

 見どころは、ファッション誌の先駆けともいえる服飾雑誌「ジュルナル・デ・ダム・エ・デ・モード」(1797~1837)や「ラ・モード」(1829~1854)などを中心に紹介するほか、京都服飾文化研究財団の貴重なコレクションより同時代を代表する華麗な衣装を展示。「描かれた衣装と実際の衣装を見比べることでより立体的に当時のパリの装いを楽しむと同時にモダン・パリの雰囲気を楽しんでほしい」と同館担当者。

 鹿島さんは1949(昭和24)年神奈川県横浜市生まれ。東京大学文学部仏(ふつ)文科卒業。1991年「馬車が買いたい!」でサントリー学芸賞、1996年「子どもより古書が大事と思いたい」で講談社エッセイ賞、2000年「職業別パリ風俗」で読売文学賞のほか受賞多数。執筆活動のみならず膨大な古書コレクションを所有するコレクターとしても知られている。

 関連イベントとして、鹿島さんや同財団の深井晃子さんによる講演会、声優・銀河万丈さんの読み語りなどを行う。事前申し込みが必要。

 開館時間は10時~18時。月曜休館(祝日の場合は火曜休館)。観覧料は一般500円ほか。9月8日まで。

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