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大泉・清水山憩いの森で「カタクリ」開花-4月から見頃に

「カタクリ」の一番花

「カタクリ」の一番花

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 23区有数の「カタクリ」の自生地として知られる清水山憩いの森(練馬区大泉町1)で3月22日、「カタクリ」の一番花が開花した。今年の見頃は4月1日~8日になる見通し。

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 カタクリはユリ科に属する多年草で、冬から早春にかけて陽光が降り注ぐ湿り気のある落葉樹林に見られる。通常北向きの斜面林に多く見られ、武蔵野の面影を残す典型的な雑木林で同施設でも、北向きの斜面に生えている。晴天の日に気温が上がると開花し夕方には閉じてしまい、曇りや雨の日、寒い日も花びらを閉じてしまう。練馬区みどり推進課によると、「きれいに咲く姿を見るには、天気のいい暖かい日に。4月10日ごろまで楽しめる」という。

 カタクリの開花時期に限り、同施設に生態や森に生息する植物などを説明する「カタクリガイド」が常駐する。希望者は説明を聞くことができ、ガイドの説明を楽しみに訪れる人も多く、毎年約1万人が訪れる。ガイド申し込みは現地で受け付ける。4月中旬まで毎日9時~17時に常駐する。

 昨年、一番花が咲いたのは3月13日。昨年よりも遅めの開花となったが、「昨年よりは遅いが、今年は平年並み。2月の降雪の影響がなければ、もう少し早く咲いたかも」(カタクリガイド)とも。

 同施設は1974(昭和49)年6月、白子川流域の斜面林にカタクリが自生しているという情報が区民から区に寄せられたことをきっかけに、区が貴重な自然を末永く保存するため1976(昭和51)年に「清水山憩いの森」として整備を行い一般に公開している。

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