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練馬区立美術館の緑地に遊べる動物彫刻32体 アートで街を活性化

「練馬区立美術の森緑地」の入り口

「練馬区立美術の森緑地」の入り口

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 練馬区立美術館(練馬区貫井1)に隣接する緑地が4月4日、「練馬区立美術の森緑地」としてリニューアルし開園式が開かれた。

胴体と足は大根、顔とたて髪は植栽。親子の馬「ネリマーマ」

 「美術の森に、不思議な動物たちが住みついた。」をキャッチコピーに、天然芝を敷きつめた敷地には強化プラスチックやブロンズなどを使った20種類・32体の動物の彫刻群が登場。

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 入り口では、「タマリュウ」という植物で作った4メートルのクマの植栽彫刻や、ナガクラトモヒコさん(アートディレクター・デザイナー)が携わった同館のロゴマークをキャラクター化した「ネリビー」が来場者を出迎える。

 絵本作家・あきびんごさんのアイデアで、胴体と足は大根、顔とたてがみは植栽の親子の馬の彫刻「ネリマーマ」や、練馬在住で猫の彫刻家として知られる島田紘一呂さんの作品、猫のカップルの彫刻と座れるベンチ、カラフルなキリンや白いゾウなど全て触っても座ってもいい遊べるアートとなっている。

 植栽彫刻はエムクラフト(静岡県)、強化プラスチック造形は長年、村上隆作品を手掛けるラッキーワイド(埼玉県)、ブロンズ像は黒谷美術(富山県)などの工房が担当した。

 そのほか、歩けるアートとしてデコボコの突起やいろいろな素材を使った「動物感覚をとぎすます道」や、以前からあった彫刻「森の幻想」もきれいにし、樹木を少し切り彫刻が見えるよう工夫している。

 「今日を迎えることができ感無量」という若林覚館長。「就任した当時、緑地は荒れ、噴水は動かず、ゴミが散乱し美術館の前にふさわしくないと思っていた。日本大学芸術学部との協力で、緑地そのものを作り変えようと基本構想策定委員会が立ち上がった」と振り返る。

 あいさつではビルバオ・グッゲンハイム美術館(スペイン)を例に、「アメリカ人建築家のフランク・ゲーリーが同館を設計し、ジェフ・クーンズの花と緑で作った10メートルの犬の彫刻『パピー』が出迎える。わずか30万人の街に世界中から100万人を超える人が来る。アートが街を活性化した事例」と紹介し、「これらのアートが、多くの方の生活に潤いを与え、街や経済を活性化し、緑の風吹く街練馬のブランドアップにつながればうれしい」と話した。

 開園時間8時~18時30分。入園無料。同館と貫井図書館が共に休館日の場合は休園。

 若林館長は1971(昭和46)年サントリーに入社。2006年、サントリー美術館副館長・支配人に就任。2009年、同館特命顧問に就任、学芸員資格を取得。2010年4月、練馬区立美術館館長就任。

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