練馬駅近く生涯学習センター（練馬区豊玉北6）ホールで2月6日、西條剛央さんによる講演「人を助けるすんごい仕組み～だれでもできる復興支援がここにある～」が開かれる。主催は練馬区、東京都人権啓発センターが共催。

　2002年から「人権トーク」として題して、路上生活者など人権について考え、人権意識の向上を目的にイベントを開催してきた同区。

　今回、東日本大震災から間もなく2年を迎え、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表の西條さんを招き、「被災者が今必要とする支援は何なのか」自分たちにできることをもう一度確認することを目的に講演を行う。

　西條さんは1974（昭和49）年、仙台市生まれ。早稲田大学大学院（MBA）専任講師。2011年、東日本大震災で伯父を亡くす。同年、被災地支援のため、専門としている「構造構成主義」の理論を用い、ボランティア未経験ながら日本最大級のボランティア・プロジェクト「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、SNSや既存のウェブサービスを使うことで迅速かつ広範な支援を実現。被災者に家電を送る「家電プロジェクト」、自立支援を目的とした「重機免許取得プロジェクト」「ミシンでお仕事プロジェクト」などさまざまな支援を現在も継続している。

　同プロジェクトは、2012年1月時点で3000カ所以上の避難所、仮設住宅などに、15万5000品目におよぶ物資を支援し、今もさまざまな支援を継続している。

　「今回は西條さんの行動を通じて、命の尊厳や助け合いの大切さについて考えるとともに、人に対する思いやり、被災地支援につながれば」とイベント担当者。

　開場は18時30分、開催時間は19時～21時。無料。当日会場受付で先着280人まで。