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「多摩六都科学館」が全面リニューアル-完成しない展示空間目指す

第1展示室「チャレンジの部屋」のラボ

第1展示室「チャレンジの部屋」のラボ

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 昨年ギネスに認定された「CHIRON II(ケイロンII)」のプラネタリウムで話題を集める「多摩六都科学館」(西東京市芝久保町5、TEL 042-469-6100)が3月9日、5つのテーマから成る展示室を全面リニューアルする。

プロジェクトマッピングで体に骨格を表示

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 今回のリニューアルで、装置主体の一方的な情報提供型の展示から体験型の展示になった同館。「人が介入し、科学と社会・生活のつながりを子どもたちが実感できる展示空間を重視した」(同館広報担当者)と説明する。

 「ボタンを押して何かが動くという装置主体の展示は見た目が派手なだけで、だんだんと飽きられ人の集まらない科学館になってしまう」と話す。「科学館本来の姿として、子どもたち自らの疑問から課題が生まれ、課題を解決し実感できる場所を提供することで科学に興味を抱いてほしい」とも。

 具体的なリニューアル内容は、これまでの5つのテーマを変更し、さらに新たに4つの「ラボ」と「つながるスポット」を設置。ラボでは、子どもたちが実験・観察・工作を体験し、同館科学スタッフや地域のボランティアスタッフが解決に導くことで実感と理解を促す場となっている。「つながるスポット」では、研究機関、大学、企業、団体、地域などが連携した展示展開を行い情報の受発信拠点の機能を果たす場となる。

 リニューアルしたテーマは以下の通り。第1展示室=「チャレンジの部屋」(旧「宇宙の科学」)、第2展示室=「からだの部屋」(旧「生命の科学」)、第3展示室=「しくみの部屋」(旧「生活の科学」)、第4展示室=「自然の部屋」(旧「地域の科学」)、第5展示室=「地球の部屋」(旧「地球の科学」)。

 「今後は、子どもたちとスタッフやボランティアなど『人』が主体となり、さまざまな団体が連携し、調査研究や活動の成果が常に当館に蓄積・反映されることで成長し続ける、決して完成しない展示空間を目指したい」とも。

 開館時間は9時30分~17時(入館は16時まで)。月曜と年末年始など休館。展示室券は、大人=500円、小人=200円。

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