ちひろ美術館・東京(練馬区下石神井4、TEL 03-3995-0612)で10月30日から、「ちひろと初山滋(はつやま しげる)-永遠のコドモ-」展が開催される。
初山滋は1897(明治30)年東京生まれ。1919(大正8)年に童話雑誌「おとぎの世界」の表紙を描いて注目を集め、以後、絵雑誌「コドノクニ」など、子どもの本の仕事を数多く手がけた。後続の画家たちに多大な影響を与え、いわさきちひろも子ども時代に、「コドモノクニ」で見て以来その絵に憧れ、画家として活躍を始めてからも初山を敬愛し続けたという。
初山滋の没後40年を機に開催する本展。2人の作品は教科書などにもよく用いられたほか、絵雑誌や絵本、アンデルセンの童話集など、共通する仕事も多かった2人の作品を共に展示する。「今回が初公開となる作品や希少本も展示する」と同館広報担当者。
同時展示する「初山滋氏の木版画」展では、大小さまざまな木版画や私家本(しかぼん)の版画絵本、絵本「もず」の原画なども展示する。「童画とはまた異なる初山の世界を見ることのできる」とも。
開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)。入館料は、大人=800円、高校生以下無料。来年1月31日まで。