練馬の演劇団体が「演劇コンクール」ファイナリストに 区内農家を取材し作品に

「みやもとファーム」取材の様子

「みやもとファーム」取材の様子

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 練馬区を拠点に活動する「演劇活性化団体uni」が7月9日、演劇コンクール「せんがわ劇場演劇コンクール」のファイナリストとして出場する。

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 2010年、主宰・演出の阿部健一さんを中心に旗揚げした同団体。演劇による街づくり活動にも取り組んでおり、2014年には閉場前の江古田市場を舞台に地域住民の取材を通して知った街の歴史や記憶を元に演劇を制作し上演した。

 同コンクールでは、2010年初演の農耕演劇「そだててたべる」を上演する。「農業 × プリミティブな生物」を描いた同作を2016 年の今、農を取り巻く環境や社会と向き合い内容を再構築。上演時間も1時間40分から40分にブラッシュアップした。

 「40分という限られた時間で上演する作品として、旗揚げ間もないころに上演したこの作品を選んだ。食、生命、暴力をめぐる武骨ではかないフィクション。対話の始まりとなるような演劇作品として、せんがわ劇場の舞台に掛ける。これまでに出会った方にも、まだ見ぬ方にも見に来ていただきたい」と阿部さん。

 制作に当たり、農園レストラン「みやもとファーム」(練馬区高松2)など、農家やNPOへの取材を重ね、強固な作品に仕上げ最終審査に挑むという。

 同コンクールは、せんがわ劇場(調布市)が舞台芸術活動を行う劇団・グループを応援するために開くもので今回が7回目。「公共劇場で才能を伸ばしたい」「地域に深く関わって演劇活動をしたい」など熱い気持ちを持った団体を募集し、1次審査を経て本選に進む団体を決定する。本選では40分の作品を2日間にわたって上演し、グランプリなどを選出。本選は7月9日・10日。入場無料(事前申込制)。

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