日米の高校生が交流する「AIG高校生外交官プログラム」に参加した東京学芸大学附属国際中等教育学校(練馬区東大泉5)5年(高校2年)の谷垣美波さんが8月13日、その様子を練馬区内で報告した。
AIG損害保険とフリーマン財団の協賛により行われてきた同プログラム。渡米して米国高校生と交流する「HSD U.S.」と、来日した米国高校生を高校生外交官として受け入れる「HSD Japan」の2つがあり、谷垣さんは7月23日から8月3日にかけて京都で行われたHSD Japanに参加した。「高校からの募集案内をきっかけに知り、5年生の夏という節目に国際交流を通して視野を広げたいと考えた」と振り返る。今年4月に合格通知を受け取った後、プレゼンテーションのグループ分けが行われ、本番まで約4カ月間かけて準備を進めた。
HSD Japanは、日本側参加者が米国の文化や英語を学ぶ「Class」や、日米の参加者が交流・議論を行う「Activity」が中心。プレゼンテーションで谷垣さんは「日本の地震と防災文化・教育」をテーマに発表した。自身が所属する生徒団体で日米の小学生向けに行っている防災の出前授業やボランティア活動の経験を紹介したほか、日本の国民性が防災意識や行動に与える影響についても掘り下げて伝えたという。
「当初は米国側参加者の表現力や発言の勢いに圧倒され、発言をためらう場面もあったが、ルームメイトと交流を深める中で、『正直な意見や異なる視点こそが素晴らしい』と互いを尊重し合う雰囲気を作ってもらい、積極的に発言できるようになった。周りに無理に合わせるのではなく、自分らしく堂々と意見を伝えていいと肯定された感覚があった」と谷垣さん。金閣寺や上賀茂神社、清水寺を米国側参加者と訪れた際には「仏教と神道の違いは何か」「室町時代と戦国時代における貴族と武士の違いは何か」など、日本の歴史・文化の本質に踏み込んだ質問を数多く受けたという。「当たり前だと思っていた自国の文化を、英語でどう伝えるかを改めて考える貴重な機会になった」と振り返る。「今回の経験を通して「社会課題や歴史への探究心と、異なる背景を持つ人と深く関わる面白さを強く実感した」とも。「大学では留学に挑戦し、国際政治や文化的多様性についてさらに学びを深めたい。将来はグローバルな視点とローカルな課題意識を持ち、地域や社会の課題解決に貢献したい」と意気込む。