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練馬のカタクリ群生地を公園化 保全・育成を優先、来年3月開園へ

カタクリ開花の様子

カタクリ開花の様子

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 練馬区は8月から、23区唯一のカタクリ群生地「清水山憩いの森」(練馬区大泉町1)で、カタクリを保全しながら公園として整備するための工事を始める。

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 同施設は1976(昭和51)年、「清水山憩いの森」として一般に公開。面積は1万263平方メートル。「東京の名湧水57選」にも選ばれている。区ではその貴重な自然を保存するため地域住民と話し合いを重ね、「清水山公園(仮称)」として新たに整備することを決めた。整備には、区民からの寄付「練馬区みどりを育む基金」も活用する。

 整備は、カタクリの自生している斜面林の保全・育成を優先し、トイレは設置せず必要最小限とする。誰もが利用できるようバリアフリーに配慮した園路なども整備。来年のカタクリの開花に間に合わせるため、8月から工事に着手する。

 カタクリは、冬から早春にかけて陽光が降り注ぐ湿り気のある落葉樹林地に繁殖するユリ科の多年草。通常北向きの斜面林に多く見られ、武蔵野の面影を残す典型的な雑木林の同施設でも、北向きの斜面に自生している。3月下旬から4月上旬にかけて咲き始める。

 開園は来年3月予定。公園面積は1万640平方メートル。

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