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練馬駅で障害者手帳アプリの利用説明会 改札やオンライン利用も目指す

障害者手帳アプリ「ミライロID」(画面はサンプル)

障害者手帳アプリ「ミライロID」(画面はサンプル)

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 西武池袋線・練馬駅で3月25日、スマートフォン用障害者手帳アプリ「ミライロID」の説明会が開かれた。

説明会の様子

 同アプリは2019年7月にリリース。障がいを持つ方が自分の障害者手帳を写真で撮影し登録することで、手帳の代わりに利用することができる。運営はミライロ(大阪府)。

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 障害者手帳は、障がいのある方を支援するために各自治体が交付している。手帳を提示することで医療費負担の軽減、公共交通機関の運賃割引などの支援を受けることができる。支援を受ける方法は各事業者に一任されており、現状は手帳の現物提示を求める事業者が多数を占めている。

 自身も障がい者であるミライロの垣内俊哉社長は「支援を受けるためには都度手帳を提示する必要があり、顔写真、住所、障がいの種類や等級などのさまざまな個人情報が記載されていることから、持ち歩きたくない、提示することに抵抗があると感じる人も多い」と説明する。

 「4歳で手帳を持つことになったが、初めて障害者手帳を持って帰ってきた母親が泣いていたことを覚えている」という垣内社長。手帳を使用する際は、「すみません、障害者手帳があります」「すみません、障害者割引でお願いします」といつも「すみません」と言っていたという。もしポイントカードや会員証のように「ミライロIDあります」と言えたらどれだけ楽になるか。表現を変えるだけで、本人や家族のプライド、向き合う側の企業の印象も大きく変わるだろうと思ったことが開発のきっかけであると話してくれた。

 現在、手帳のフォーマットは統一されておらず、全国で265種類の手帳が存在する。事業者でも各手帳が本物であるか確認にも時間がかかるといった負担も。「アプリでフォーマットを統一できれば登録されている手帳が本物であることをスムーズに判断できるほか、車椅子の幅、高さなどのスペック情報も登録でき、お互いの負担を減らすことにつながる」とも。

 不正防止としては、265種類の手帳はAIの画像認識と人による目視作業を完了することで登録できる手順とし、携帯電話の番号とひも付けた2段階認証、原則利用は1台のスマホのみ、登録データは国内のサーバーで暗号化したうえで管理するなど、セキュリティー面の対策も施す。

 同アプリのリリース時から導入する西武鉄道の藤井高明さん(取締役・常務執行役員・鉄道本部長)は「窓口で種類の異なる手帳を確認することに時間がかかっていたが、ミライロIDによってアプリ画面を見るだけでどういった種類の障がいであるかすぐに確認ができる。我々もお客様を待たせてしまうというプレッシャーからも解放された」と話す。

 この日、説明会に参加した原聡さんは「旅行先でこんな手帳見たことが無いと言われたこともあり、確認する側にとっても便利になると思う。アプリ登録もとても簡単だった」、丸橋達也さんは「普段使っているスマホで、電子マネーと同じような感覚でミライロIDを使えればすごく便利だと実感した」と感想を話してくれた。

 現在、1040社が同アプリに対応。4月10日には、鉄道事業者も136社となる予定。さらにアプリ化したことで、割引クーポンを提供する企業も増加したという。垣内社長は「今後は、いまだ窓口購入が必要な映画館やレジャー施設などのチケットのオンライン購入、鉄道の自動改札機にタッチするだけで利用できるようにしていきたい」と意気込みを話す。

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