練馬・石神井氷川神社(練馬区石神井台1)で5月19日、3回目となるアート・クラフト・食などの複合イベント「井のいち」が開かれた。主催は、井のいち実行委員会。
晴天に恵まれたこの日、境内ではクラフト・食の販売やワークショップ体験、神楽殿では音楽演奏などが行われ、多くの来場者が思い思いに楽しんだ。
都外からの来場者もあり「昨年以上の来場者がいたように感じた」と同実行委員会の町田顕彦さん。出展者数も昨年に比べ2店増えたほか、ワークショップを行うブースも増え、「クラフト部門では予想以上の参加応募があり、音楽部門でも参加したいという人も多くなってきた」とも。
今回新たに登場した「井のいち文庫」では、同神社裏手のスペースに栃木県益子の土祭(ひじさい)のために建造された「たてものの未来『食卓の家』」を移築。中に本をディスプレーし木漏れ日の中、自然を感じながら読書できる空間に、親子で楽しむ場面も見られた。
会場が最も沸いたのは「tupera tupera(ツペラ ツペラ)」さんによるワークショップ「楽器おばけをつくろう!」。子どもたちがダンボールで作った「楽器おばけ」に扮(ふん)して森から境内へのパレードを楽しんだ
「子どもが退屈にならないワークショップが充実していたことと『井のいち文庫』の反応が大きかった。このような『いち』があるのだったらこの辺に住むのもいいよね、などという反応もあった」と町田さん。「ギリギリまで雨が心配だったが、どうにか1日保ってくれた。運営スタッフも人数が少しずつ増え、ますますみんなでつくる『いち』になってきているように思う」とも。
今後は、井のいち文庫を使ってライブなどのイベントを企画するほか、8月には今年も同神社で「ちゃが馬七夕」を予定する。
同イベントは、石神井、井草、井荻など「井」が付く地域、および大泉の個人店やクリエーターが立ち上げたフリーペーパー「井」がきっかけではじまった。陶器やガラス、木工、染織、音楽などで活躍する新進気鋭のアーティスやこだわりの食や雑貨、ワークショップなどさまざまな企画を展開する。