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練馬・東大泉で笛コンサート 暗闇の中でホタル観賞とコラボ

今年誕生したホタル

今年誕生したホタル

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 白子川源流近くの町田深水庭園(練馬区東大泉7)で6月12日・14日、笛演奏家・一噌幸弘さんの「ホタルの庭コンサート」が開かれる。

町田深水庭園の様子

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 一噌さんは地元大泉出身で、安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方(ふえかた)の名手として能楽古典の世界で活躍するほか、リコーダー、角笛など和洋各種の笛を演奏し、作曲活動や公演、歌手・舞踏家への楽曲のアレンジなども手掛ける。笛方とは、能楽のはやし方のうち笛を吹奏する役。

 同園は、町田勇さんが18年前からホタルの飼育のために自宅の庭を整備したもの。もともと地下からくみ上げていた地下水を利用し、ゲンジボタルとヘイケボタルを飼育している。「ゲンジボタルは清流にすむホタルなので、里山の状況つくる必要がある。水温が上がらないように地下水が必要。飼育が難しく最初は失敗することもあった」と町田さん。安定して飼育ができてからは毎年6月に約1週間、自宅を開放し鑑賞会を行っている。

 コンサートでは演奏者と参加者の部屋を分け、暗闇の中でホタルと演奏を楽しむことができるようにする。12日は望月太喜之丞さん(邦楽打楽器)、森田梅泉さん(笛演奏者)、14日は壷井彰久さん(バイオリン)との構成で演奏。曲目は一噌さんオリジナル曲のほか、能楽古典、西洋クラシック、童謡などを予定する。

 「ホタルの光と笛の音色どちらも安らぎを与えるもの。これらが夜空の元でどのようになるか、感動を与えるものになれば」と町田さん。「今回、小さな子どもも参加できるようにしている。ホタルが舞う中で、子どもの声と自然の音、笛の音が混ざり合い、子どもも楽しめる空間になれば」と幸弘の会の溝江有里子さん。

 18時15分開場、18時30分開演(20時30分終演予定)。入場料は1,000円(中学生以下無料)。チケットの問い合わせは同会(TEL 080-5092-6596、平日10時~17時)まで。

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