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石神井公園で児童文学者「いぬいとみこ」展 読み聞かせイベント、講演会も

読み聞かせをするいぬいとみこさん

読み聞かせをするいぬいとみこさん

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 石神井公園ふるさと文化館(練馬区石神井町5)で現在、特別展「いぬいとみこ~ながいながい おはなしを みんなに~」が開かれている。

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 いぬいとみこさん(1924~2002年)は、練馬区に住み、子どもたちとの交流をもとに作品を生み出してきた児童文学者。大学卒業後、保母(現在の保育士)を経たのち岩波書店へ就職した。編集者として務めるかたわらで精力的な創作活動を続け、双子の動物の物語「ながいながいペンギンの話」や「北極のムーシカミーシカ」などの作品を世に送り出した。

 同展は区内で約23年間、家庭文庫「ムーシカ文庫」で子どもたちとの交流を重ねてきた、いぬいさんの生涯をたどりながら、子どもを見つめるなかで生まれた「いぬい作品」の魅力を伝える内容となっている。

 ムーシカ文庫は1965(昭和40)年、幼稚園の一室から始まり1988(昭和63)年まで区内で開かれていた文庫。二度の移転を余儀なくされながらも、いぬいさんは「岩波カニグズバーグ」の翻訳者・松永ふみ子さんと一緒に本と子どもたちのため一緒に駆け回り、2人は預金通帳と自宅を抵当に入れて一千万円の借金をしながら、貫井3丁目に「ムーシカ文庫」用の家を建て、地域の子どもたちのために文庫を開いた。

 期間中、ムーシカ文庫について読み聞かせ(7月18日・28日)、講演会(8月13日、事前申込制)などのイベントも用意する。

 開館時間は9時~18時。観覧料は、一般=300円、高校生・大学生=200円、中学生以下と75歳以上無料。月曜休館(祝日の場合、翌日)。8月14日まで。

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