暮らす・働く

練馬で「禁煙スタート券」配布-新米パパの禁煙を応援

「こんにちは赤ちゃん訪問」で禁煙支援パンフレットを配布(イメージ)

「こんにちは赤ちゃん訪問」で禁煙支援パンフレットを配布(イメージ)

  • 0

  •  

 練馬区は6月1日、子どもが生まれた全ての家庭を助産師・保健師が訪問する「こんにちは赤ちゃん訪問」の際に、喫煙者が同居する家庭に2,000円分の「禁煙スタート券」を配布する事業を始めた。

禁煙支援パンフレットの表紙

[広告]

 同券は、禁煙を決意した父親が区内の禁煙支援薬局でニコチンパッチなどの禁煙補助剤の購入に使える2,000円分のクーポン券。同券のほか禁煙支援パンフレットも配布し、赤ちゃんがパパに向かって受動喫煙の害や禁煙方法を語りかけ、タバコを吸っている父親に禁煙に向けての決意を促す内容となっている。同事業は新生児の父親を主な対象として想定しているが、必要であれば母親や同居する祖父母などの同居家族も対象となる。

 有効期間は子ども1歳となる前日までで、「体に悪い」と分かっていても禁煙に踏み切れない父親たちのため、ゆっくり考える時間を設けているのも特徴。このような子どもの誕生と結びつけた禁煙対策は全国でも珍しく、「お子さんの誕生という人生の一大イベントを機会に、家族と自分の将来のため、ぜひ禁煙に挑戦してほしい」と区担当者。

 区は2010~2012年、練馬区薬剤師会と協働して区内の禁煙支援薬局で禁煙相談を受けた区民に2週間分の禁煙補助剤の購入費用を助成してきた。3年間で 301人が制度を利用し、約 30%が禁煙に成功したとアンケートで答えている。本年度は効果をさらに高めるため、禁煙の必要性の高い乳児のいる家庭を対象とした。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース